2015.10.28
平城京跡地の朱雀門(すざくもん)☆
上の写真は扉が閉まった状態です。
平城宮の正門にあたる朱雀門。朱雀門より北側(大極殿側)の区画は天皇の住まい、儀式や政治が行われた都の中枢になります。
こちらも、発掘調査により基壇からその規模を推定して、同年代の建築物を参考に復元されました。
朱雀門は、外国使節の送迎を行ったり、大勢の人達が集まって歌垣などを行ったり、正月には天皇がこの門まで出向き、新年のお祝いをすることもあったそうです。
復元にあたっては、現在の建築基準法に照らし、当時の建物にはなかった筋違いや構造用の金物が使用され現代建築物として扱われています。
築地塀は、脚元が石積みでそこに柱を立てて板を渡し、土で塗り上げて屋根を葺いた塀です。
湿気に弱い土塀は屋根つけて石を積むことで長年の風雨に耐えるように工夫がなされました。
実際に朱雀門の入り口に立つと、その規模の大きさにびっくりします。
現代のように高い建物が無い時代、これだけの建物を作った人々に感服です。
朱雀門には、長い時を経て里帰りしたものがあるんです☆それは、こちらの記事でご紹介しています。
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