2015.11.08
平城京の跡地探訪シリーズで書いてきましたが、前回は、朱雀門について触れています。
伝統木造建築に関する書籍を読んでいたところ、朱雀門に使用された木材について、面白いことが書いてありました☆
著者は、平城宮復旧工事に関わられた村田健一氏です。
復元プロジェクトにあたり、材料・工法とも当時の再現を目指し、材料は檜(ひのき)としました。
柱材は主に地元の吉野檜を中心に、不足分を木曽檜でまかなったそうです。
しかし、吉野と木曽だけではどうしても集まらず、一本だけ埼玉県産のものを取り寄せたとのこと。
この取り寄せた檜ですが、実は江戸時代の初め、吉野檜の苗を持って行き植林したものでした。
300年ぶりに里帰りをし、朱雀門の復元という一大プロジェクトで錦を飾ったのです☆
この里帰り檜が朱雀門のどの部分に使用されたかの記載はありませんでしたが、
このエピソードを知って、新たな古代建築の再建、復元・継承の魅力を感じました(^^)
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