2015.11.05
耐震診断をしたお宅の土壁です。
土壁は調湿機能があり、湿度の高い日本の風土に合う優れものです。
最近、再びその機能に注目が集まっていますね☆
ということで、今回は土壁に注目しました(^^)
練りこまれた藁が写真でもよく見えますね。
土壁は、土と藁に水を加えて混ぜ、一定期間置くことで藁を発酵させ粘りのある土にします。
粘性が落ちた古い土壁も、藁や新しい土と混ぜて発酵させることで再利用できるんです。
藁を練りこむことで、壁の補強や亀裂の防止、曲げ強度の向上、圧縮強度が増す、などの補強材としての役割を果たします。
更に、藁による保水効果も期待できます。
藁以外にも、麻や紙などで応用することもあります。
土壁の良いところとして、調湿作用がよく知られていますが、それ以外にも防火性、耐熱性、遮音性、耐久性に優れています。
室内が外気温の影響を受けにくく、温度・湿度の変化を緩やかにする効果が高いです。
耐久性も強いうえに、塗り足し可能。また、最終的には土に還るという、なんという究極のエコ！！
エコというキーワードは最近よく謳われていますが、最終的に廃棄物となってしまう機械のエコに頼るのではなくて、本来のエコを見直して継承していけるような社会になると良いなと思う今日この頃です。
